スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
フィラリアについて

フィラリアについて~フィラリアの雑学~

フィラリア
  手術にて取り出したフィラリア

春になり狂犬病予防のシーズンを迎え、
フィラリア予防のシーズン開始が近づいてまいりました。

フィラリアとはどんな寄生虫なのかということですが、
大雑把に言うと「蚊が媒介する犬の心臓に寄生する虫」です。
これについては多くのサイトや本・雑誌などで紹介されています。
なので今回はフィラリアの雑学的なコラムをご紹介したいと思います。

  • ① <フィラリアってなんで「フィラリア」なの?>
  • フィラリアという名前がよく知られていると思いますが、
    実のところ正式名称は日本名で犬糸状虫、
    学名でDirofilaria immitis(ディロフィラリア イミティス) です。
    この学名が由来して「フィラリア」と呼ばれているのです。

  • ② <フィラリアの小学校>
  • フィラリアですが、「犬の寄生虫」という考えが主ですが、
    実は「蚊に対しても寄生虫」であるのです。
    フィラリアは決して「犬」の体内だけでは育つことができず、
    必ず蚊の体内で「幼虫」から「犬に感染性をもつ幼虫」まで、
    成長することが必要です。
    人で言うなら「蚊」の体内は「小学校」、犬の体内は「中学校以上」なのでしょうか!?

  • ③ <ヒトのフィラリア>
  • フィラリアは犬の病気と思われていますが、実は人のフィラリアもあります。
    それはバンクロフト糸状虫やマレー糸状虫などです。
    これらは現在では海外にしか存在しておりませんが、
    バンクロフト糸状虫は以前は日本にも存在しており、
    西郷隆盛が感染していたとのお話もあります。
    これらフィラリアは犬と同じく蚊(もしくは蚊の仲間)が媒介します。
    しかしながら、犬と異なり心臓ではなくリンパ系に寄生します。
    そのため症状も異なります。
    くわしく知りたい方は目黒寄生虫博物館などに行かれると良いかと思います・・・すごいです!!

  • ④ <フィラリアも考えています!>
  • フィラリアには遺伝子を残すため戦略的な面もあります。
    それはフィラリアの赤ちゃんでもあるミクロフィラリアの
    季節と時間に関する出現性にあります。
    フィラリアは②でも触れたように蚊の体内を過ごさなければ成長できません。
    そのため、蚊に吸われる機会を狙って血中にミクロフィラリアを多く出現させるのです。
    例えば「冬<春・夏」、「昼<夜」といったように
    蚊が盛んに活動する時期を狙ってミクロフィラリアを出現させます。
    そのため、ミクロフィラリアを検査するフィラリア検査法では
    「暖かくなってから」が一般的なのです。
    フィラリアも虫ながら色々と考えているのだなぁ~思います。

  • ⑤ <フィラリアも我が家は大切>
  • フィラリアに感染してもしばらくは無症状なこともあります。
    それはフィラリアにとって「犬」は大切な住みかであり(宿主)、
    フィラリアにとっても「住みか」の調子が悪くなってしまうことは都合が悪いからです。
    しかしながら、これは野生での狼などの話。
    野生ではフィラリアによる症状が悪化し、なにか起こる前に、
    他の原因で宿主が亡くなってしまうことが多かったからです。
    現在では犬の寿命もかなり伸びています。
    そのためフィラリアに感染すると初期には無症状なことがあっても、
    そのうち重篤な症状へと移行することもあります。ですので予防は大切です!!

  • ⑥ <他の動物にもかかります!!>
  • フィラリア(犬糸状虫)は犬だけにかかると思われる方も多いかもしれません。
    しかしながら、実は他の動物にもかかることがあります。
    まず最近話題なのが「猫」への感染です。
    「猫のフィラリア症」については犬と比べると疫学調査など、
    まだ研究が完全には進んでいないのが実態です。
    しかしながらその症状は犬と比べると壮絶で「突然死」を引き起こすことがあります。
    猫は正式な宿主でないため、犬よりは感染しにくいと考えられていますが、
    感染しないとは言い切れません。
    現在では猫のフィラリア感染予防に対する薬も存在しています。
    他の身近な動物ではフェレットにも感染することが知られています。
    そして実は人間にも犬のフィラリアが寄生することがあります。
    これはごくごく稀なケースです。

文章が多いコラムを読んでいただきありがとうございました。

私は学生時代フィラリアを研究していたため、フィラリアには愛着(!?)があります。
なので、もっと雑学はあるのですが、今回はここまでにしておきますね(笑)。


さて当院では4月下旬ごろよりフィラリア検査を開始致します。
この地域では5月上旬から12月上旬までの予防を当院では推奨しております。

血液検査によるフィラリア感染の有無のチェックは必要です。
もし昨年の投薬の忘れや遅れなどで、フィラリア予防に失敗し感染していた場合、
フィラリアの薬の服用後に重篤な症状を引き起こすことがあります。

また当院では薬の種類も「錠剤タイプ」、「クッキータイプ」、「滴下タイプ」など
何種類かのお薬を揃えております。
使いやすいタイプがお選びできますので、当院獣医師にお聞きください。


副院長獣医師 石塚和義

※病院だよりバックナンバーをお読みになりたい方はこちら

page top
| トップページ| ごあいさつ| 診察時間| トリミング| ペットホテル| 病院案内| スタッフ紹介| アクセス|

|お問い合わせ| リンク| 病院だより| 採用情報| 個人情報保護方針| 動物取扱業について|